開園から半世紀も続く、老舗の中野果実園。代表の中野勝廣さんは、その腕を買われ、中国へ赴き、ぶどうの育成指導を行う程の人物です。また、中野果実園の技術を学びたいと、年間8000~10000人もの外国人が視察に訪れるのだとか。3年前には、なんとシンガポールの大統領まで来られたんですよ!スゴイ!まさにフルーツのプロ!
そのプロが手塩にかけたフルーツ、味わってみたいと思いませんか?!
とても広大な敷地を誇る、中野果実園。見渡す限りのビニールハウス。その中で、ぶどうや柿、いちごなどがすくすくと育ちます。どれもしっかりと甘く・大きく!あなたが来る日を今か今かと待っていますよ!
さて、そんな中野果実園の最大の特徴は、フルーツの種類が多いこと!
例えば、ぶどう。なんと、56もの品種が作られているんですよ!
ただし、その中でぶどう狩りが楽しめるのは、マリオ、バラディ、ロザリオビアンコなど15品種ほど。その他は試作中で、来年以降、もしかするとぶどう狩りがスタートするかもしれない品種ということになります。現在の15品種でも、すでに町内で1位を誇る数ながら、まだまだ増える可能性を秘めている中野果実園。これは、楽しみですよね!
それに、スゴイのはぶどうだけではありません。
いちごも、自慢のラインナップ!あまおう、とよのか、さちのかと、人気のブランドがずら~り勢ぞろい!どれも十分に甘く、大粒でずっしり。
練乳いらず、食べ応えのある美味しさなんですよ。
訪れた人に「また来たいね!」と言わせてしまう秘密は、ここにあるのかもしれません。
中野果実園は、アクセスよく、とても行きやすい果実園。
車ご利用の方は、「朝倉インター」もしくは「甘木インター」で下りて頂き、県道151線沿いに走ると、15~20分で到着。県道沿いなので、はじめての方でも安心です。
電車ご利用の方は、「JR田主丸駅」でお降り頂ければ、その後は無料送迎が付きますので、5分程で到着~。便利!
とはいえ、駅からの距離は徒歩でも20分程。散策にはちょうどいい距離感なので、気候の良い日は、田主丸の豊かな自然を感じながら、のんびり歩いてみるのもオススメですよ。
非常に多くのぶどうを手掛ける中野果実園ですが、始まりは、たった1種の巨峰だと言います。初代オーナーである中野勝さんと他4人により、昭和31年、田主丸に初めて巨峰が植えられました。もちろん、いろいろな苦難がありました。現オーナーとなった後も、無農薬栽培を成功させるため、ビニールハウスに寝泊まりをしていたこともあったと言います。でも、中野さんはおっしゃいます。「植物が好きだから、苦労してもとことんまで頑張れる」のだと。
巨峰以外にも、柿も有名な田主丸。
実はその昔、初代若乃花が現役の頃、九州場所のときにはタクシーを飛ばし、田主丸まで柿狩りに来ていたという逸話もあるんですよ!柿好きな若乃花をとりこにしてしまった柿も、ぜひ一度、味わってみたいですよね。
ちなみに、中野さんの今後の展望は『民泊施設を作ること』なのだとか。というのも、車で来られたお客さまご一行の中で、ドライバーさんのみ「運転があるから」とアルコールを我慢する姿がかわいそうで……との思いから。いつの日か、みんなでワイワイ、お酒を飲みつつバーベキューを楽しめる、そんな施設を作っていきたいのだそうです。
バーベキューも楽しめる中野果実園らしい心配りですよね。