お店の扉を開けると、ふわりと漂う芳ばしいパンの香り~。そして目に飛び込む、バゲットやパンの数々。きゅるる~とお腹の虫が騒いでしまうのは、不可抗力でしょう。カラダの自然な反応です(笑)お腹の虫を収める方法は、ただひとつ。店頭に並ぶパンを手に取り、購入。そして、パクリと食べること!
お店の名前である”シェ・サガラ”は、フランス語で”相良さん家”という意味。お店でもなく、パンも付属しないネーミング。それには、「かしこまらず、気軽に立ち寄ってもらいたい」というオーナーの想いが込められています。にっこりスマイルのマークが表すように、相良さん家のパンを食べて、笑顔になってもらうこと。これこそ、すべてなのです。
シェ・サガラでは、すべてが手作り。生地はもちろんのこと、あんやクリーム、トッピングに至るまで、すべてですよ!そして使用の素材も、田主丸周辺で採れたフルーツを使うなど、最高のこだわりを貫いています。
オーナーは、「丁寧であること・手を抜かないこと・美味しいをイメージすること。どんな商品も、偶然で美味しくなることはない。満足の美味しさに至るには、過程があればこそ。必然しかない。」と、語ります。
本当に美味しいと思うものだけを作り、販売する。だからこそ、そこに笑顔が生まれるのです。
オーナーシェフの相良一公さんは、生まれも育ちも田主丸。田主丸の豊かな自然に抱かれ、日々を過ごしてこられました。だからこそ、お店は田主丸で開業。利便性を考えると、地の利という面では難しい部分もあるのかもしれません。しかしながら、澄んだ空気に美味しい水。パン作りに欠かせないこれらのものが、田主丸には溢れていることを知っています。生まれ育った者だからこその選択、ということなのです!
そんなオーナーがパン職人になろうと思ったのは、小さい頃に食べた、とても美味しいパンの味がきっかけなんだとか!翌日の朝食にとお母さまが買って来たパンが待ち遠しくて待ち遠しくて、なかなか眠れない夜を過ごしたこと、覚えておられるそうです。
そんな昔のパンの思い出を、今はご自身の作るパンにぎゅっと詰め込まれています。それはきっと、どこかで、誰かの、ワクワクになっていることでしょう。
オーナーとして何よりの喜びは、お客さまから頂く言葉の数々。以前、山口から来られたお客さまからは、「バケットとデニッシュが世界一おいしい!」と言って頂き、何よりの宝物になっていると教えてくださいました。
美味しいパンを作れば、自ずと商品が人を呼び、シェ・サガラを目指して来てくれるお客さまが生まれるもの。「シェ・サガラのパンを食べたい!」と思う人を感動させるパンを、今日も作り続けておられます。