新たにオープンしたこのカフェは、自然豊かな田舎に位置し、地元の方々に愛される場所を目指しています。
店内は収穫したばかりのバジルの爽やかな香りに包まれていました。
窓から差し込むやわらかな光と、木の温もりが感じられるインテリア。その空間に漂う香りが、畑の風景を思い起こさせ、訪れる人の心を自然と和ませてくれます。
このカフェは2021年に誕生しました。単なる飲食の場ではなく、地元の魅力や農業体験を通じて「つながり」を生み出すことを目的に、地域に惹かれて移住したご夫婦が立ち上げたもの。「ここで暮らすだけではなく、人が集まり交流できる場をつくりたい」という想いが、カフェ事業の原点にあります。



「ただ食べる場所ではなく、自然や人とのつながりを感じられる場所にしたいんです」と語るオーナー。その言葉通り、提供される料理やスイーツには、地元農家から仕入れた新鮮な食材や、自ら育てた野菜がふんだんに使われています。
実際に敷地内では農業体験も実施しており、収穫したばかりの野菜をその場で味わうことができます。子どもたちが「苦手な野菜も食べられた」と笑顔を見せる場面も少なくない。食の背景を体験できるこの取り組みは、カフェの大きな特徴のひとつといえるでしょう。
訪れる人たちは、食事を楽しむだけでなく、里山の自然や畑の空気にも癒やされます。窓の外には四季折々の景色が広がり、夏の新緑や秋の紅葉がテーブルを彩ります。ゆったりとした空間のなかで、大切な人と心地よい時間を過ごすことができます。
カフェは毎月第一土日のみの月1度限定オープン。さらに、年に2回(5月のゴールデンウィークと11月頃)には、地元食材の販売や畑での収穫体験イベントも開催している。開催日時や詳細については、インスタグラムで随時発信しているため、訪れる際はチェックしておきたいところ。
なお、カフェスペースは8席のみと限られているため、予約をしておくと安心。小さな空間だからこそ生まれるアットホームな雰囲気も、このカフェの魅力のひとつです。







今後は、ヨーロッパの農村で見た「地域全体がひとつのコミュニティとして機能する仕組み」をモデルに、食や自然を通じた学びと交流の場を目指しています。
「ここに来れば、人とつながり、新しい発見がある」。そんな想いが込められたカフェは、地域に根ざしながらも、訪れる誰にとっても特別な居場所となりつつあります。