カッパのまち”田主丸”。なんと、某TV番組”〇曜日から夜ふかし”でも、カッパネタで取り上げられた経験があるほどなんです。そんな田主丸において、カッパの二大情報と言えば、町内あちこちに設置されたカッパの石像・石碑と、もうひとつ、”カッパの手のミイラ”の存在!これって、かなりすごい情報ですよね。しかも、そのミイラを保管しているところが、この”あけぼのや”だというから、より驚きなのです!
そのような関りもあってか、あけぼのやの店内は、至るところにカッパがズラリ。なかなかの迫力です。そして販売されている商品にも、「河童のへそ」や「甲羅やき」といったネーミングの物があり、カッパ感増し増し。
カッパが好きな方は、カッパグッズのひとつとして、お菓子、ぜひGETしてくださいね。
気になるお味は……。
”河童のへそ”は、でべそが連想される形のおまんじゅうです。しっかりとゴマ付きという、演出の細かさ!(笑)サイズは小ぶりで食べやすく、中身はこしあん。甘さ控えめが嬉しい!
”甲羅やき”は、六角形のサクサクな焼き菓子。甲羅って、多分こんなカタチですよね(笑)気になるお味は、サブレとかクッキーのようなイメージ。バターの香りが心地いい~。
どちらも、素朴でやさしい味なので、ご年配の方からお子さままで、幅広く愛されている商品なのだとか。
ところでこの”河童のへそ”というおまんじゅう、実は、芥川賞作家である火野葦平と関係のある商品なんですよ。というのも、鯉の素潜り漁が盛んであった田主丸に惹かれ、何度も訪れていた火野葦平が、宴の席で「田主丸河童族を結成しよう!」と提案したことが発端となっているから。これがきっかけとなって田主丸はカッパに溢れる町となり、多くのお店でカッパを押し出す商品が販売されることとなったのです。
ちなみにこちら、昭和30年のお話し。あれから60年以上もの時を経て、今なおその思い、脈々と受け継がれているって、素敵なことですよね!
商品は、もちろん観光の方のお土産として大活躍しているのですが、田主丸の住民にも、行事物やお祝い事で重宝されているのだとか。
やはりそれは、美味しいからこそ。見た目の楽しさだけでなく、しっかりと味で勝負できているからこそ!
地元で長く愛される味、これはなかなかのセールスポイントと言えますよね。
そうそう、とても気さくな店主さんなので、カッパマニアの方、カッパのことを尋ねられてもOKですよ。